国立劇場の楽しみ方

東京・千代田区にある国立劇場は、皇居のお濠を挟んだ向かいに建つ、正倉院を思い起こされる外観が特徴の劇場です。日本の伝統芸能の振興や保存をはかる独立行政法人日本芸術文化振興会によって運営されていて、地下鉄半蔵門駅、永田町駅から徒歩、または銀座からバスで行くことができます。国立劇場は1966年11月に開場して、以降歌舞伎や文楽のほか、日本舞踊や邦楽などが上演されてきました。
春が待ち遠しい前庭
国立劇場の内堀通り側にある前庭は、春になると様々な種類の桜が花を咲かせます。八重紅枝垂をはじめ、駿河桜、駿河小町、小松乙女、神代曙、仙台屋、関山、熊谷桜と8種類19本の桜が植えられていて、長い期間愛らしいピンク色の花々が目を楽しませてくれます。
幕間の食事も楽しみのひとつ
観劇の楽しみの一つは劇場で食べる食事ですよね。国立劇場内にはレストランや喫茶室、売店や無料のお休み処が設けられていて、観劇の際の幕間に利用することができます。大劇場の1階には喫茶室「和café 花みずき」、大劇場と小劇場の2階には食事処「十八番(おはこ)」、大劇場の3階には喫茶室「十八番」、そして大劇場2階にはお茶処「さくら」、3階には食事処「やまぼうし」があります。お弁当や飲み物売店は大劇場の「十八番」(1階)、「十一屋」(1階)、「七福」(2階)、小劇場の「十一屋小劇場店」(1階)で購入できるので、買ったお弁当を廊下のソファやお休み処で食べることもできます。チケットを購入したら、食事もチェックしてみましょう。慌てたくない方は、事前に食事処のお弁当を予約しておいてはいかがでしょうか。
くろごちゃんグッズもチェック!
大劇場と小劇場にはそれぞれ売店もあり、和雑貨や歌舞伎や劇場などのグッズや菓子類も買い求めることができるので、早めに到着して観劇前にチェックしておきたいですよね。大劇場には「十一屋」(1階)と「十一屋2階店」(2階)が、そして小劇場には1階に「志んや」がありますので、ぜひ立ち寄ってみてください。そして国立劇場のマスコット「くろごちゃん」グッズも見逃せません! くろごちゃんのポチ袋やぬいぐるみなど、観劇記念に売店でお好みの商品を探してみてください。
舞台を観る時のお勧めの座席は?
人それぞれ舞台をどこから見るのか好みがあると思いますが、国立劇場大劇場で歌舞伎を初めて観る方が座席を選ぶときのポイントをお伝えします。
役者の表情を間近で見る
人物が登場したり退場したりする時に、舞台に向かって下手(左側)に設置されている花道が使われることがあります。役者が立ち止まって演技をする場合、花道の、舞台側3分くらいのところで上手に向かって行うことが多いので、花道上手側前方の座席は特に役者の表情が間近で見られます。
舞台全体と花道を見る
1階の上手後方や2階座席上手側前方は、花道から登場する人物や、舞台全体を見られるので、ストーリーを追いやすいのではないでしょうか。
舞台全体を正面から見る
やっぱり舞台は真正面から見たい、という方は、1階後方や2階、3階も選択肢に上がるでしょう。国立劇場の座席は後方に向かって階段状に上がっているため、後方でも十分に舞台を見ることができます。
歌舞伎と文楽のチケットもStubHubで
StubHub(スタブハブ)ならFacebookのアカウント、または氏名、メールアドレス、国、携帯番号の簡単な登録でチケットを購入することができます。スポーツやライブだけでなく、国立劇場で行われる歌舞伎や文楽の公演もスタブハブでチケットを入手してぜひ観劇しましょう! 購入の仕方は記事「スタブハブ (StubHub) で、チケットを購入してみよう」を参照してくださいね。